
治験コーディネーターに興味があるけど「自分に向いている?向いていない?」と気になっている方はいらっしゃるかと思います。
この記事では、転職支援のプロが治験コーディネーターに向いている人や向いていない人の特徴を解説。独自の適性診断も掲載しているため、あなたが治験コーディネーターに向いているかどうかがわかります。
他にも、未経験転職の難易度や細かい仕事内容も記載しているので、治験コーディネーターの職に就いてみたい方は参考にしてください。
「シゴトのスベテ。」では、株式会社メルセンヌのキャリア支援ノウハウと1,000件を超えるユーザー体験に基づき、180種類以上の職業のリアルな情報をお届けしています。
- シゴトのスベテ。コンテンツポリシー
- メルセンヌのキャリア支援「アルテマキャリア」
目次
治験コーディネーターに向いている人・向いていない人は?
治験コーディネーターに向いている人の特徴
治験コーディネーターに向いている人は、細やかな気配りとコミュニケーション力がある人です。治験は患者さんの安全確保や正確なデータ収集が求められるため、関係者間の橋渡し役として信頼を築くことが重要です。
複数の業務を同時に管理する調整力も必要で、丁寧に仕事を進められる人が活躍できるでしょう。
細やかな気配りと調整力で多くの関係者と信頼を築ける人は、治験コーディネーターの仕事だけでなく、プロジェクトマネージャー、看護師、MR営業にも向いています。
治験コーディネーターに向いていない人の特徴
治験コーディネーターに向いていない人は、変化やトラブルに柔軟に対応できない人です。治験現場では予期せぬ状況や急なスケジュール変更が起こりやすく、柔軟な対応力が求められます。
マニュアル通りの作業だけを好み、問題が起きた際に臨機応変な判断が苦手な人は、ストレスを感じやすく不向きと言えます。
治験コーディネーターについてのよくある質問
治験コーディネーターの仕事は簡単ですか?
決して簡単な仕事ではありません。医師や製薬会社、被験者など多くの関係者と連携しながら、治験の進行を円滑に支える必要があります。専門的な知識に加え、正確さや気配り、スケジュール管理力も求められます。
どんなキャリアパスがありますか?
経験を積むことで、CRA(臨床開発モニター)やリーダー職への道が開けます。治験コーディネーター(CRC)として数年経験を積むと、マネジメントや後進指導に進む方もいれば、より開発側に関わるCRAに転職する方もいます。また、治験業務の専門性を高めてスペシャリストとして長く活躍する道もあります。
未経験でも転職できますか?
はい、未経験からでも可能です。ただし、看護師・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士など医療系の有資格者は特に歓迎されやすく、書類選考が通りやすい傾向があります。異業種出身でも、医療や健康に関する基礎知識やコミュニケーション力がある方は採用されることもあります。
【適性診断】あなたは治験コーディネーターにどれくらい向いている?
20問の簡単な質問に答えるだけで、あなたが治験コーディネーターに「100%中、何%」向いているか診断できます。結果はすぐに確認できるので、気軽に試してみてください。
あなたの適職診断結果
個人情報の入力は不要です。診断結果はその場で確認できます。
実際に治験コーディネーターで働いている人が「向いている」と思う人
治験コーディネーターには、共感力と組織力がある人が向いている。患者の不安に寄り添い、治験の意義を分かりやすく説明するコミュニケーション能力が必須。データ管理や規制遵守には細かい注意力が必要。複数の治験を同時に進めるため、優先順位を付け、時間管理できる人。医療の進歩に貢献したいという使命感と、ストレス下でも冷静に対応できる精神力が求められる。
SAKA05さん【経験年数:3年以上、5年未満】
勉強が好きな方。
医療的知識がある方。
人とのコミュニケーションが好きな方、積極的な方。
りんさん【経験年数:1年以上、3年未満】
実際に治験コーディネーターで働いている人が「向いていない」と思う人
治験コーディネーターには、感情をコントロールできない人や単調な作業を好む人は向かない。患者の不満や副作用対応で精神的な負荷がかかるため、ストレス耐性が低いと厳しい。データ入力や書類作成が多く、細かい作業を嫌う人も不向き。チームやスポンサーとの連携が頻繁で、協調性がなく、自分のペースだけを優先する人は続けるのが難しい。
SAKA05さん【経験年数:3年以上、5年未満】
勉強が苦手な方。英語の読み書きも多少あるので、英語が苦手な方。
人と関わるのが苦手な方。
りんさん【経験年数:1年以上、3年未満】
治験コーディネーターの仕事内容
被験者と医療機関の架け橋となる役割
治験コーディネーターは、治験に参加する被験者と医師・製薬会社の間に立ち、治験が円滑に進むようサポートする仕事です。
来院スケジュールの調整、問診や説明、体調の確認などを通して、被験者が安心して治験に取り組める環境を整えます。
医療の専門知識だけでなく、丁寧なコミュニケーションや信頼関係を築く力が求められるポジションです。
データ管理と治験の進捗フォロー
治験コーディネーターの仕事には、治験データの収集・記録・提出といった事務作業も多く含まれます。
決められたプロトコルに従って治験が進んでいるか、スケジュール通りに検査や投薬が行われているかを確認・記録し、モニター(製薬会社側の担当者)への報告も行います。
医療現場と連携しながら正確なデータ管理を行う責任感と、地道な作業を継続する力が求められます。
治験コーディネーターの職業紹介動画【厚生労働省】
出典:厚生労働省(job tag)
※引用動画と記事内の仕事内容・職種が異なる場合があります
治験コーディネーターの楽しい・やりがいを感じる体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数1年以上、3年未満
- 当時の年収350万円
- 会社の規模100~999人
治験コーディネーターで楽しい・やりがいを感じた時
患者様から「ありがとう」と言っていただいたり、次第に心を開いていろいろとお話していただけたこと。
新薬の開発に携わっているんだと考えるとやりがいを感じた。
病気の知識やまだ発売されていない薬の情報を知ることができるため、非常に勉強になった。
医師や看護師、検査技師等、病院関係者との関係性が次第に築けたこと。
業務がスムーズに進み、上司やクライアントからお褒めの言葉をいただけたとき。
一通りの業務を上司のサポートなく一人でできるようになったこと。
1日のスケジュール例
- 8:00出勤・事務作業
- 9:00患者対応
- 12:00昼食・メールチェック
- 13:00事務作業、医師・検査技師・薬剤師へ書類作成依頼・相談、次回の患者対応準備
- 19:30退勤
治験コーディネーターのきつい・つらい体験談
- 現職
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数3年以上、5年未満
- 現在の年収560万円
- 会社の規模100~999人
治験コーディネーターがきつい・つらいと感じた時
治験コーディネーターとして、複数の治験を同時管理する負担が大きい。1日10人以上の患者対応、データ入力、IRB書類作成をこなし、締切に追われる。
ある糖尿病治験では、患者がプロトコル違反を繰り返し、説明と書類修正で深夜まで残業した。56歳の今、体力的にきつく、休日出勤も月2回ある。患者の健康不安や不満を聞く中で、感情的負担も重い。
特に、重篤な副作用が起きた際、患者家族の怒りに対応しながら冷静に報告書を作成するのは精神的に辛い。コロナ禍ではオンライン対応が増え、システムトラブルで患者との信頼構築が難しかった。
1日のスケジュール例
- 8:00出勤、メール・スケジュール確認
- 8:30患者対応(同意説明、問診)
- 10:00データ入力(EDCシステム)
- 12:00昼食、治験チームミーティング
- 13:00患者対応(検査同行、副作用確認)
- 15:00IRB書類作成、監査準備
- 17:00スポンサーと進捗会議(オンライン)
- 18:30ルテ確認、報告書作成
- 19:30退勤(繁忙期は21:00)