
言語聴覚士に興味があるけど「自分に向いている?向いていない?」と気になっている方はいらっしゃるかと思います。
この記事では、転職支援のプロが言語聴覚士に向いている人や向いていない人の特徴を解説。独自の適性診断も掲載しているため、あなたが言語聴覚士に向いているかどうかがわかります。
他にも、未経験転職の難易度や細かい仕事内容も記載しているので、言語聴覚士の職に就いてみたい方は参考にしてください。
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目次
言語聴覚士に向いている人・向いていない人は?
言語聴覚士に向いている人の特徴
言語聴覚士に向いている人は、相手の小さな変化に気づける人です。患者さんは、言葉にしづらいサインを発していることもあり、その些細な変化を捉えることが支援の第一歩となります。
表情や声の調子、ふとした行動などから状態やニーズを敏感に察知し、ことばや聴こえの問題に影響しうる心理面や生活環境まで考慮した、的確な評価や効果的なリハビリ計画の立案に繋げます。
相手の言葉にならないサインや些細な変化を捉え、本質を理解できる人には、言語聴覚士だけでなくキャリアアドバイザー、ソーシャルワーカー(社会福祉士)の仕事も向いています。
言語聴覚士に向いていない人の特徴
言語聴覚士に向いていない人は、すぐに結果が出ないと焦ってしまう人です。リハビリの効果は、患者さんの状態や症状によってゆっくりと現れることが多く、時には停滞したり、後退したりすることもあります。
目に見える成果がすぐに出なくても、患者さんの可能性を信じて長期的な視点で地道に関わり続ける根気強さが求められるため、短期的な成果を強く求める人には向いていないでしょう。
言語聴覚士についてのよくある質問
言語聴覚士になるにはどうすればいいですか?
文部科学大臣指定の大学・短大・専門学校等の養成課程で学び、国家試験に合格する必要があります。
言語聴覚士はどのような場所で活躍できますか?
病院やリハビリテーションセンターのほか、介護老人保健施設、特別支援学校、小児療育施設、保健所など多岐にわたります。
未経験でも転職できますか?
未経験では転職できません。言語聴覚士として働くには国家資格が必須です。資格取得のためには指定養成校での学習し、資格試験に合格する必要があります。
【適性診断】あなたは言語聴覚士にどれくらい向いている?
20問の簡単な質問に答えるだけで、あなたが言語聴覚士に「100%中、何%」向いているか診断できます。結果はすぐに確認できるので、気軽に試してみてください。
あなたの適職診断結果
個人情報の入力は不要です。診断結果はその場で確認できます。
実際に言語聴覚士で働いている人が「向いている」と思う人
責任感がありコミュニケーション能力が高い人
もんさん【経験年数:1年以上、3年未満】
人をよくしたいという思いが強い人。
その中で高齢者との関わりをもちたい人、もしくは子供との関わりをもちたい人。
ぴこさん【経験年数:5年以上、10年未満】
実際に言語聴覚士で働いている人が「向いていない」と思う人
コミュニケーション不足、自分1人だけで判断して動こうとする人
もんさん【経験年数:1年以上、3年未満】
高齢者や認知症のある方が苦手な人。血液や医療行為を見ることができない人。
ぴこさん【経験年数:5年以上、10年未満】
言語聴覚士の仕事内容
ことば・きこえ・食べる機能の評価と訓練
言語聴覚士は、話す、聞く、食べる(嚥下)といった機能に困難を抱える人々に対し、専門的な評価とリハビリテーションを提供する国家資格を持つ専門職です。
具体的には、失語症、構音障害、吃音、聴覚障害、ことばの発達の遅れ、高次脳機能障害、嚥下障害など、多岐にわたる症状の患者さん一人ひとりの状態を精密に検査・評価します。
その結果に基づき、個別のリハビリテーション計画を立案し、機能の回復や維持、代償手段の獲得を目指した訓練や指導を行います。
多職種連携と家族へのサポート提供
言語聴覚士の業務は、患者さんへの直接的な訓練だけでなく、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、教師、保育士など、関連する多職種との連携が不可欠です。
チームアプローチの中で情報を共有し、患者さんにとって最善のサポート体制を構築します。
また、患者さんご本人だけでなく、そのご家族に対しても、障害の理解を促すための情報提供、家庭でのコミュニケーション方法や介助方法に関する助言、心理的なサポートなど、多角的な支援を行うことも重要な役割です。
言語聴覚士の職業紹介動画【厚生労働省】
出典:厚生労働省(job tag)
※引用動画と記事内の仕事内容・職種が異なる場合があります
言語聴覚士の楽しい・やりがいを感じる体験談
- 現職
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数5年以上、10年未満
- 現在の年収350万円
- 会社の規模1,000人以上
言語聴覚士で楽しい・やりがいを感じた時
リハビリを行い明らかに障害が良くなったり、患者さんの表情が徐々に明るくなっていく様子が見てとれた時にやりがいを感じます。
文字を書くことができなくなってしまった方とリハビリを行い、字が書けるようになって退院し、退院先から手紙や葉書を自分宛に送ってくれた時は、辛い期間もあったけど一緒に乗り越えられてよかったなと思いました。
リハビリをなかなかやりたがらない患者さんでも、自分とだけはリハビリをやってくれることもあり、そういう時はやりがいを感じます。
1日のスケジュール例
- 8:45朝礼
- 8:50リハビリ
- 12:00昼休み
- 13:00リハビリ
- 17:00書類業務
- 17:45退勤
言語聴覚士のきつい・つらい体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数1年以上、3年未満
- 当時の年収300万円
- 会社の規模100~999人
言語聴覚士がきつい・つらいと感じた時
・自分の体が小さかったのもあり、コツがあるとはいえ患者様のベッドから車椅子への移乗が大変だった。
・リハビリの拒否がある患者様の対応。(手や足がでることもあった)
・病院内をフルで動き回ることも多く、体力的にきつかった。
・パソコンが人数分なく、記録を打つ時や資料を作る時など、順番待ちで休憩時間を削ったり、退勤が遅くなることもあった。
・看護師さんが当たりが強いこともあり、看護師さんの仕事もお願いされることがあった。
・看護師、医師、栄養士の連携が大変だった。
1日のスケジュール例
- 8:30出勤、掃除・朝礼
- 9:00始業開始、リハビリ業務(昼食の摂食介助あり)
- 12:30昼食・休憩
- 13:30リハビリ業務
- 17:00リハビリ終了・記録
- 17:30退勤