
食品衛生監視員に興味があるけど「自分に向いている?向いていない?」と気になっている方はいらっしゃるかと思います。
この記事では、転職支援のプロが食品衛生監視員に向いている人や向いていない人の特徴を解説。独自の適性診断も掲載しているため、あなたが食品衛生監視員に向いているかどうかがわかります。
他にも、未経験転職の難易度や細かい仕事内容も記載しているので、食品衛生監視員の職に就いてみたい方は参考にしてください。
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目次
食品衛生監視員に向いている人・向いていない人は?
食品衛生監視員に向いている人の特徴
食品衛生監視員に向いている人は、強い正義感と責任感を持っている人です。食品衛生監視員の仕事は、国民の健康と食の安全を直接守るという、非常に公共性の高い使命を担います。
法律や科学的根拠に基づき、事業者に対して毅然とした態度で指導や行政処分を行う場面も少なくありません。社会貢献への強い意欲と、自らの判断に責任を持つ覚悟がある人に向いています。
食品衛生監視員に向いていない人の特徴
食品衛生監視員に向いていない人は、プレッシャーに弱く、精神的な切り替えが苦手な人です。
自分の判断が、事業者の経営や国民の健康に直接的な影響を与えるため、常に大きなプレッシャーが伴います。食中毒の悲惨な現場を調査したり、事業者から厳しい言葉を浴びせられたりすることもあります。
仕事の責任の重さに耐え、精神的な負担を乗り越えるタフさがないと、長く続けるのは難しいでしょう。
食品衛生監視員についてのよくある質問
国家公務員と地方公務員では仕事内容が違いますか?
はい、異なります。国家公務員は主に検疫所で輸入食品の安全性を監視する水際対策を担います。地方公務員は保健所などに勤務し、地域の飲食店や食品工場の監視・指導が中心です。
食品衛生監視員になるにはどんな資格が必要ですか?
大学で医学、薬学、獣医学、農芸化学などの指定された課程を修了する等で得られる「食品衛生監視員任用資格」が必須です。その上で公務員試験に合格する必要があります。
未経験でも転職できますか?
全くの未経験からの転職はできません。大学等で指定の専門課程を修了したことを証明する「任用資格」が必須です。
【適性診断】あなたは食品衛生監視員にどれくらい向いている?
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実際に食品衛生監視員で働いている人が「向いている」と思う人
組織の一員であるため、協調性があり、周囲と合わせられる人。許認可のための業務のため、自分の軸がしっかりしている人(他人に流されない人)。
ちぃさん【経験年数:10年以上、20年未満】
実際に食品衛生監視員で働いている人が「向いていない」と思う人
組織の一員であるため、協調性のない人、輪を乱す人はやめてほしい。事業者に何か言われてぶれる人。
ちぃさん【経験年数:10年以上、20年未満】
食品衛生監視員の仕事内容
飲食の安全を監視・指導する
食品衛生監視員の中心業務は、飲食店や食品製造施設、販売店などへ立ち入り、衛生管理状況をチェックすることです。
食品衛生法に基づき、食材の取り扱いや調理方法、従業員の健康管理、施設の清掃状況などを厳しく検査します。
問題が見つかった場合は、改善のための具体的な指導を行い、食中毒の発生を未然に防ぎます。HACCP(ハサップ)という国際的な衛生管理手法の導入支援も重要な役割です。
輸入食品の安全性を守る水際対策と科学的検査
食品衛生監視員は、海外から輸入される食品の安全性を確保する役割も担います。主に空港や港の検疫所に勤務し、輸入された食品が日本の基準に適合しているかを審査します。
書類審査に加え、食品をサンプリングして試験室で科学的な検査を実施。残留農薬、食品添加物、微生物汚染などの有無を分析し、安全が確認されたものだけが国内に流通することを許可します。
日本の食卓を守るための重要な水際対策です。
食品衛生監視員の楽しい・やりがいを感じる体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数10年以上、20年未満
- 当時の年収450万円
- 会社の規模1,000人以上
食品衛生監視員で楽しい・やりがいを感じた時
営業者は開店のために保健所に手続きや相談に来るため、スムーズに手続きができ、許可が下りると、喜ばれ、お礼を言ってくださる方もいて、そういう時はよかったと思った。
開店前のお店を職権で見ることができるため、新しいお店のオープン前に仕事で店を見られるという特権は楽しく、嬉しくなるときもある。
また、食中毒の調査は公衆衛生上重要な危機管理対応であるため、そういった対応に日常的に関わることはとてもやりがいのある仕事だと思っている。
1日のスケジュール例
- 8:30出社・始業・朝礼
- 9:00立ち入りで外回り(飲食店へ訪問・許認可用件の確認)
- 11:30事務作業・午後の訪問準備
- 12:00昼食及び昼の来客対応(デスクにて飲食)
- 13:00立ち入りで外回り(飲食店へ訪問・許認可用件の確認や衛生指導等)
- 16:00帰所
- 16:10来客対応・事務作業
- 18:30退勤
食品衛生監視員のきつい・つらい体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数10年以上、20年未満
- 当時の年収450万円
- 会社の規模1,000人以上
食品衛生監視員がきつい・つらいと感じた時
当方が所属していた自治体では物理的な仕事量と比較すると正規職員の数が少なく、正規職員にかかる負担や残業も多く大変だった。残業が厳しくなってからは「仕事はしろ、でも早く帰れ」という状況になり、しんどさにさらに拍車がかかった。
許認可を行うための審査や食中毒の立ち入り、衛生状況の確認・指導を行う仕事であるため、仕事先である飲食店で歓迎されることは少なく協力的ではない営業者がいることもあり、気を遣うこともあった。
また、許認可を行うための施設基準の相談も受けるが、間違った対応をすると、事業者に余計な負担をかけることとなるため、プレッシャーのある仕事でもあった。
1日のスケジュール例
- 8:30出社・始業・朝礼
- 9:00立ち入りで外回り(飲食店へ訪問・許認可用件の確認)
- 11:30事務作業・午後の訪問準備
- 12:00昼食及び昼の来客対応(デスクにて飲食)
- 13:00立ち入りで外回り(飲食店へ訪問・許認可用件の確認や衛生指導等)
- 16:00帰所
- 16:10来客対応・事務作業
- 18:30退勤