
消費生活相談員に興味があるけど「自分に向いている?向いていない?」と気になっている方はいらっしゃるかと思います。
この記事では、転職支援のプロが消費生活相談員に向いている人や向いていない人の特徴を解説。独自の適性診断も掲載しているため、あなたが消費生活相談員に向いているかどうかがわかります。
他にも、未経験転職の難易度や細かい仕事内容も記載しているので、消費生活相談員の職に就いてみたい方は参考にしてください。
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目次
消費生活相談員に向いている人・向いていない人は?
消費生活相談員に向いている人の特徴
消費生活相談員に向いている人は、公平な視点で物事を判断できる人です。
消費生活相談員は消費者の味方ですが、一方的に肩入れするわけではありません。あくまでも中立・公正な立場で、相談者と事業者の双方の言い分を聞き、法律や契約内容といった客観的な事実に基づいて判断を下す必要があります。
感情に流されず、常に冷静で公平な視点を保てる人が求められます。
感情に流されず、中立・公正な立場で判断できる人には、消費生活相談員の仕事だけでなく、人事、損害調査、キャリアアドバイザーなども向いています。
消費生活相談員に向いていない人の特徴
消費生活相談員に向いていない人は、人と交渉したり、対立したりするのが苦手な人です。
事業者とのあっせん交渉では、相手が非協力的であったり、高圧的な態度で反論してきたりすることも少なくありません。
そうした場合でも、法律を盾に毅然とした態度で主張し、粘り強く交渉する必要があります。波風を立てることを嫌い、穏便に済ませたいと考える人には務まらない役割です。
消費生活相談員についてのよくある質問
どんな資格が必要ですか?
必須ではありませんが、国家資格である「消費生活専門相談員」や、「消費生活アドバイザー」などの資格が求められる求人が大半です。資格取得が採用の前提となることが多いです。
雇用形態はどのようになっていますか?
常勤職員の募集は少なく、「会計年度任用職員」といった任期のある非常勤職員の求人が中心です。1年ごとの契約更新となるケースが多く見られます。専門性が高い仕事ですが、雇用の安定性や待遇が課題とされており、常勤の正規職員の募集は非常に少ないのが現状です。
未経験でも転職できますか?
資格や法律知識のない完全な未経験での転職は困難です。多くの場合、消費生活相談員関連の資格が応募条件となります。まずは資格取得を目指すのが一般的です。
【適性診断】あなたは消費生活相談員にどれくらい向いている?
20問の簡単な質問に答えるだけで、あなたが消費生活相談員に「100%中、何%」向いているか診断できます。結果はすぐに確認できるので、気軽に試してみてください。
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実際に消費生活相談員で働いている人が「向いている」と思う人
相手の話を最後まで根気よく聞ける人、冷静に状況を分析できる人、生活に根差した関心がある人に向いています。消費者の立場に立ちながらも、公平さを持って対応できる姿勢が大切です。
まつもとゆきさん【経験年数:3年以上、5年未満】
実際に消費生活相談員で働いている人が「向いていない」と思う人
感情的になりやすい人、理不尽な言葉に過剰に反応してしまう人、マルチタスクが苦手な人はつらく感じやすいかもしれません。また、クレーム処理に抵抗がある人や、人と接することが苦痛な人には厳しい仕事です。
まつもとゆきさん【経験年数:3年以上、5年未満】
消費生活相談員の仕事内容
消費者の悩みを聞き専門知識で解決策を助言
消費生活相談員の主な仕事は、商品購入やサービス契約に関するトラブル、借金問題など、消費者からの様々な相談に対応することです。
電話や窓口で相談者の話を丁寧に聞き、何に困っているのか、問題点を正確に把握します。
その上で、消費者契約法や特定商取引法などの関連法規や過去の判例に基づき、クーリング・オフの方法や事業者への伝え方といった具体的な解決策を専門家の視点から助言します。
消費者と事業者の間に立ち問題解決を仲介
当事者間での解決が難しい場合、消費生活相談員は中立的な立場で事業者との交渉を仲介(あっせん)するのも仕事です。
相談者と事業者の双方から言い分を聞き取り、論点を整理して、話し合いによる円満な解決を目指します。また、消費者トラブルを未然に防ぐことも重要な役割です。
地域の方向けに悪質商法の手口を紹介する出前講座を開催するなど、消費者への教育・啓発活動も積極的に行います。
消費生活相談員の楽しい・やりがいを感じる体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数3年以上、5年未満
- 当時の年収370万円
- 会社の規模100~999人
消費生活相談員で楽しい・やりがいを感じた時
苦情やトラブルの対応が中心の業務でしたが、その中でも問題が解決し、相談者から「ありがとう、助かりました」と感謝の言葉をいただけたときは、大きなやりがいを感じました。
苦労して調べた情報や、制度・法律の知識が役立った実感が得られると、自分の成長にもつながり、自信がつきました。特に複雑な相談案件に対して、自分の調査と判断が解決に結びついたときは、社会の役に立てたという実感が強く残りました。
生活に密着した情報を扱うため、毎日の業務を通じて「生活者支援の最前線にいる」という意識を持てるのも、この仕事の魅力でした。困っている人に直接寄り添える点に、深い意味と価値を感じていました。
1日のスケジュール例
- 8:30出社・メールチェック
- 9:00相談受付(電話・窓口)
- 12:00昼食(職員休憩室)
- 13:00調査・回答文作成
- 14:30他部署や行政機関と連絡調整
- 16:00相談記録入力・資料整理
- 17:30退勤
消費生活相談員のきつい・つらい体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数3年以上、5年未満
- 当時の年収370万円
- 会社の規模100~999人
消費生活相談員がきつい・つらいと感じた時
相談対応中には、怒鳴られたり、理不尽な要求を受けることが頻繁にありました。特に高圧的な態度を取る相談者や、一方的にまくし立ててくる方への対応は、精神的な消耗が激しかったです。
時には1時間以上にわたって同じ話を繰り返されることもあり、他の業務が全く進まず、業務全体に支障が出ることもありました。どんなに理不尽な内容であっても、感情的にならず、冷静かつ丁寧に対応する姿勢が求められ、そのプレッシャーも大きなストレス要因でした。加えて、相談件数が多い日には息をつく間もなく、昼休憩も取れずに対応し続けることもありました。
相談員という立場上、常に「聴く姿勢」と「的確な返答」が求められ、そのバランスを保ち続けるのがとても大変でした。
1日のスケジュール例
- 8:30出社・メールチェック
- 9:00相談受付(電話・窓口)
- 12:00昼食(職員休憩室)
- 13:00調査・回答文作成
- 14:30他部署や行政機関と連絡調整
- 16:00相談記録入力・資料整理
- 17:30退勤