
アパレルデザイナーに興味があるけど「自分に向いている?向いていない?」と気になっている方はいらっしゃるかと思います。
この記事では、転職支援のプロがアパレルデザイナーに向いている人や向いていない人の特徴を解説。独自の適性診断も掲載しているため、あなたがアパレルデザイナーに向いているかどうかがわかります。
他にも、未経験転職の難易度や細かい仕事内容も記載しているので、アパレルデザイナーの職に就いてみたい方は参考にしてください。
「シゴトのスベテ。」では、株式会社メルセンヌのキャリア支援ノウハウと1,000件を超えるユーザー体験に基づき、180種類以上の職業のリアルな情報をお届けしています。
- シゴトのスベテ。コンテンツポリシー
- メルセンヌのキャリア支援「アルテマキャリア」
目次
アパレルデザイナーに向いている人・向いていない人は?
アパレルデザイナーに向いている人の特徴
アパレルデザイナーに向いている人は、ファッションが心から好きで、常に新しい表現を追求できる人です。流行の移り変わりが速い業界で、常にアンテナを張り、新しいデザインや素材、着こなしに興味を持ち続ける情熱が不可欠です。
服飾の歴史や文化、トレンド情報などを積極的に学び、自分自身の感性を磨きながら、独創的で魅力的なデザインを生み出すことに喜びを感じられる人が適しています。
好きな分野への情熱と、常に新しい表現を追求する探究心がある人には、アパレルデザイナーだけでなくグラフィックデザイナー、インテリアデザイナー、商品開発の仕事も向いています。
アパレルデザイナーに向いていない人の特徴
アパレルデザイナーに向いていない人は、プレッシャーに弱く、タイトなスケジュールに対応できない人です。アパレル業界はシーズンごとに商品展開があり、納期は厳格に管理されます。
限られた時間の中で、複数のデザインを同時進行し、予期せぬトラブルにも対応しながら質の高い製品を生み出す必要があります。精神的なプレッシャーやタイトなスケジュールに柔軟に対応できない人には、厳しい環境です。
アパレルデザイナーについてのよくある質問
アパレルデザイナーになるには専門知識や学歴が必要ですか?
服飾系の専門学校や大学でデザイン、パターン、縫製などの専門知識や技術を学ぶのが一般的です。学歴以上に、デザインセンスやスキルを示すポートフォリオが重視されます。
アパレルデザイナーには、デザイン力以外にどんなスキルが求められますか?
コミュニケーション能力、PCスキル(CADやIllustratorなど)、素材や縫製に関する専門知識、トレンドを読み解く分析力、マーケティングの視点も重要です。
未経験でも転職できますか?
専門知識や技術、センスが求められるため、全くの未経験からアパレルデザイナーになるのは非常に難しいです。まずはアシスタントから経験を積むか、専門学校で基礎を学ぶのが一般的です。
【適性診断】あなたはアパレルデザイナーにどれくらい向いている?
20問の簡単な質問に答えるだけで、あなたがアパレルデザイナーに「100%中、何%」向いているか診断できます。結果はすぐに確認できるので、気軽に試してみてください。
あなたの適職診断結果
個人情報の入力は不要です。診断結果はその場で確認できます。
実際にアパレルデザイナーで働いている人が「向いている」と思う人
トレンドに敏感で、自分のセンスに自信があり、最後までやり抜く粘り強さがある人。また、人の意見を柔軟に取り入れつつ、自分の表現を大事にできる人が向いていると思います。
SAKA055さん【経験年数:10年以上、20年未満】
洋服のデザインや作ることが好きで、トレンドに敏感な人。
コミュニケーション能力があり、デザイン以外の事務作業や雑務なども効率よく行える人。
柔軟に周りの意見を受け入れられる人。
おおすぎさん【経験年数:3年以上、5年未満】
実際にアパレルデザイナーで働いている人が「向いていない」と思う人
納期や細かな指示にストレスを感じやすい人や、変化に対応するのが苦手な人には厳しい職種です。単純作業が好きで、独自の発想をすることが苦手な人も長く続けるのは難しいかもしれません。
SAKA055さん【経験年数:10年以上、20年未満】
プライドが高く、自分よがりな人。
相手に物事を伝えるときに、十分に伝えず、察してほしいと思っている人。
おおすぎさん【経験年数:3年以上、5年未満】
アパレルデザイナーの仕事内容
商品コンセプト立案とデザイン画作成
アパレルデザイナーの主な仕事は、新しい衣服のアイデアを形にすることです。
まず、ブランドのコンセプトやターゲット顧客、市場のトレンド、シーズンテーマなどを分析し、どのような商品を企画するかというコンセプトを立案します。
次に、そのコンセプトに基づいて具体的なデザインを考え、デザイン画(スタイル画)を作成します。素材の選定や配色、ディテールなどもこの段階で具体化し、商品のイメージを明確にしていきます。
仕様書作成からサンプルチェック・修正まで
デザイン画が完成したら、パタンナー(型紙職人)や工場が製品を製作できるように、使用する素材、サイズ、縫製方法などを詳細に記した仕様書(指図書)を作成します。
その後、工場にサンプル製作を依頼し、出来上がったサンプル品を細かくチェック。
デザインの意図通りに仕上がっているか、着心地やシルエットは適切かなどを確認し、必要であれば修正指示を出し、製品化に向けて完成度を高めていきます。
アパレルデザイナーの職業紹介動画【厚生労働省】
出典:厚生労働省(job tag)
※引用動画と記事内の仕事内容・職種が異なる場合があります
アパレルデザイナーの楽しい・やりがいを感じる体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数10年以上、20年未満
- 当時の年収400万円
- 会社の規模1,000人以上
アパレルデザイナーで楽しい・やりがいを感じた時
自分がデザインした服が実際に商品化され、店頭に並び、お客様に選ばれる瞬間は、何にも代えがたい喜びがあります。
街で自分のデザインした洋服を着ている人を見かけた時は、心から誇らしい気持ちになりました。シーズンごとに流行を取り入れながら、自分の感性を活かせる自由度の高さや、チームで協力して一つのコレクションを完成させる達成感もやりがいにつながっていました。
創造と現実が交差する仕事で、常に新しい挑戦があり、飽きることのない職場でした。
1日のスケジュール例
- 8:45出社
- 9:00デザイン会議・進捗確認
- 10:00デザイン作業(企画・素材選定)
- 12:00昼食
- 13:00サンプルチェック・修正指示
- 15:00営業やパタンナーとの打ち合わせ
- 17:00資料整理・次シーズンの構想
- 19:00退勤(展示会前は21:00頃になることも)
アパレルデザイナーのきつい・つらい体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数3年以上、5年未満
- 当時の年収300万円
- 会社の規模10~99人
アパレルデザイナーがきつい・つらいと感じた時
業務が多すぎるのに人手も時間も足りず、残業が当たり前。休日出勤も頻繁で、家に帰っても仕事のことばかり考えていました。デザインに集中したくても、新卒で入社したがゆえ、若手はデザイン以外にも雑用業務があり、備品の発注、工場への送り、電話の取次ぎなどにも追われていました。
過去にヒット商品を出したことがあるお局デザイナーがいる環境で、意見が通りにくく、実績が無いと新しいデザインで作らせてもらえないのがもどかしかったです。
展示会では販売員さんからの「これ何?いらない」など、辛口批評を直接受けることも多く、努力が全否定されたようで落ち込んで涙したことも何度もありました。デザイナーと言うと花形でクリエイティブな職種と思われがちですが、現実は泥臭く毎日疲弊していたと思います。
1日のスケジュール例
- 9:00出社・掃除
- 9:30始業・朝礼
- 10:00ブランドミーティング
- 10:30業務(デザイン出し、仕様書作成、パタンナーと打ち合わせなど)
- 12:00昼食
- 13:00業務(デザイン出し、仕様書作成、パタンナーと打ち合わせなど)
- 16:00工場や取引先への発送業務
- 16:30業務(デザイン出し、仕様書作成、MDと打ち合わせなど)
- 18:30残業
- 21:00退勤