
「大学事務の仕事って、実際きついの?つらい?」「楽しいこと、やりがいはあるの?」と気になっていませんか?
本記事では、大学事務の現場を経験した人たちの「きつい・つらい・しんどい」と感じたリアルな体験談を中心に、「楽しい・やりがい」を感じた瞬間などもあわせて紹介します。
さらに、実際に働いている人の1日のスケジュールも掲載。「自分にこの仕事が向いているのか?」「長く続けられるか?」を考えるヒントにしてみてください。
目次
- 体験談について
- 本記事の体験談は、ユーザー投稿とインターネット調査に基づき、編集部が精査のうえ掲載しています。
大学事務のきつい・楽しい体験談
大学事務のきつさは、学生、教員、そして大学組織という三者の間に立ち、それぞれの期待と現実の調整役を担う点にあるようです。実際に働いている人からは、学生の将来を左右する入試業務のプレッシャーや、教員間の調整、大学の経営方針と教育理念との間で葛藤するとの声も。
一方で、学生たちの成長を間近で支え、その未来に貢献できることに最も大きなやりがいを感じるようです。担当した学生が卒業していく姿を見送ったり、直接「ありがとう」と感謝されたりする時に、何事にも代えがたい喜びを感じるという意見が多く見られます。
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数10年以上、20年未満
- 年収600万円
- 会社の規模10~99人
大学事務がきつい・つらいと感じた時
私は私立の大学で勤務していました。大学は研究・教育機関であり、本来の設置の目的はそれであるはずです。しかしながら、特に私立大学では、入学者数が収入に直結するため、入学者の確保が大学の最大の目標となってしまっていました。
今はもっとその傾向が強くなっていると思います。「良い研究・教育をすればおのずと入学者が集まる」というものではありません。研究・教育とは全く別のことで大学が評価され入学者が集まるという現実に対して、常に疑問を持っていました。
大学事務で楽しい・やりがいを感じた時
私は学生募集のセクションにおり、自分が企画立案したいくつものアイデアを実行しました。中でもラジオの番組を運営したのは楽しかったです。
数名の学生にスタッフとして手伝ってもらい、教授の研究内容を紹介したり、部活動の活躍を紹介したり、大学の地元のお店を取材したりと、それなりに充実した内容だったと思います。
私自身も番組に出演していましたので、学生募集のために訪問した高校などで、「あ、ラジオの人ですね」「いつも楽しみに聴いてますよ」などと声をかけてもらうこともありました。
1日のスケジュール例
- 8:30出社
- 9:00始業・朝礼
- 9:30事務作業・訪問準備
- 10:30外回り(高校・進路担当)
- 12:00昼食(移動先にて)
- 13:00外回り(高校内説明会)
- 16:30帰社
- 17:00報告・事務処理
- 18:00退勤
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数5年以上、10年未満
- 年収300万円
- 会社の規模100~999人
大学事務がきつい・つらいと感じた時
大学病院だったため、資格を持たず仕事をすることに肩身の狭い思いをした。職場内にカースト制度を感じた。「事務のくせに」「事務ごときが」という言葉を耳にし、仕事をしていて怖いと思った。
業務上、大学病院の医師と開業医の医師の間に立って業務にあたっていたが、双方の意見が一致しない場合にとても苦労した。
多忙な医師の隙間をぬって業務にあたらなければいけなかったので、いかに効率よく要点を絞って伝えるか、言葉を選択するのに苦労した。
大学事務で楽しい・やりがいを感じた時
最新の医療を学べたこと。定期的に医療に関する講義を受けることができたこと。尊敬できる医師の近くで業務ができたこと。
医療知識が無いにもかかわらず、医師や看護師と業務について関わることがとても大変ではあったが、私が任された広報業務について気持ちよく協力してくださったことはとてもありがたかったし、やりがいも感じた。
大学という学ぶ場所であるということで、できなかったりわからなかったりしても学び経験することに寛容な職場であった。
1日のスケジュール例
- 8:30出社
- 9:00業務開始
- 12:00昼食(食堂)
- 13:00業務開始
- 17:30業務終了・帰社
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数3年以上、5年未満
- 年収240万円
- 会社の規模100~999人
大学事務がきつい・つらいと感じた時
務めた大学が伝統を重んじて書類ベースの事務作業が多かったため、ペーパーワークが多く、効率重視で進められない業務があった。
全ての外国語科目の計画や管理などの業務を担当していたが、自分を含めて二人のみの担当の作業であったため、膨大な作業量でピーク時にはほぼ毎日終電で帰宅しなければいけないことがきつかった。
また、責任の重大さや業務量に見合う給料ではないと感じており、残業代も出なかったのは当時の辛さだった。
大学事務で楽しい・やりがいを感じた時
教授や講師の方々とのチームワークが良かったため、仕事以外の学問的な知識を得ることができた。業務量が多くても同僚や後輩との関係も良好だったので、お互い助け合いながら仕事ができ、人間関係や環境には恵まれたと思う。
また、生徒の履修相談や授業のトラブルなどの相談を受けることで、ヒアリングスキルやアドバイスを提供する能力が身に付き、大変でも大きなやりがいを感じていた。
チーム内での飲み会で、教授の方々が知っているとっておきのレストランや居酒屋に連れていってもらったことも楽しい思い出だ。
1日のスケジュール例
- 8:15出社・始業・朝礼
- 9:00事務作業
- 10:30教授の会議準備および会議同席
- 12:00昼食
- 13:00会議の議事録作成
- 14:00事務作業
- 17:00退勤
- 現職
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数10年以上、20年未満
- 年収350万円
- 会社の規模100~999人
大学事務がきつい・つらいと感じた時
最初の5年間は、大学のスポーツセンターのような場所で事務職員として勤務していた。利用者の学生や、制度を利用して大学内でのアルバイトのような学生が毎日おり、学生同士のトラブル対応等には一番気をつかった。
例えば、勤務予定の学生が無断で遅刻や休んだりすることに対し、注意をすると、強く怒られて怖いなどといったクレームが入る事があった。学生指導が業務内容であったため、強く言い過ぎることのないよう対応することなどが難しかった。
大学事務で楽しい・やりがいを感じた時
卒業した後に、わざわざ会いに来てくれたりすることが何よりも嬉しかった。時間を作ってわざわざ職場まで来てくれる学生もいる。
相談したいことがあるといった学生もたまにいる。卒業しても頼ってくれたり、働き出してスーツを着て雰囲気も落ち着いた様子をみると、ホッと安心する。また、別の職員から「◯◯さん元気ですか?」などといった言葉を聞くと嬉しくなる。関わってきた学生が、社会に出て頑張っていることを聞けると、こちらも嬉しくなる。
1日のスケジュール例
- 9:00出社
- 9:30メール、チームスチェック
- 10:00担当部署からの調達申請チェック
- 12:30昼食
- 13:30経理処理
- 15:30業者からの見積もり確認
- 16:00退勤
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数1年以上、3年未満
- 年収350万円
- 会社の規模100~999人
大学事務がきつい・つらいと感じた時
入試シーズンは、毎年が緊張の連続でした。各高校への訪問や説明会対応、出願書類のチェックなど、事前準備に追われる日々。
休日出勤や10日以上連続勤務することも珍しくなく、特にセンター入試前は年末ぎりぎりまで気が抜けませんでした。一つのミスが全国ニュースになる可能性もあり、常に張りつめた空気の中で業務を行っていました。
大学職員として、体力だけでなく精神面でもタフさが求められる仕事。学生の将来を左右する重要な場面に関わるからこそ、プレッシャーも計り知れませんでした。
大学事務で楽しい・やりがいを感じた時
学部生と一緒にオープンキャンパスを企画運営した経験は、非常にやりがいがありました。学生スタッフとアイデアを出し合い、来場者が楽しめるブースや体験企画を考え、当日には多くの高校生や保護者の笑顔を見ることができました。
準備は大変でしたが、学生の成長を間近で感じられる貴重な機会でしたし、自分の企画が形になったときの達成感はひとしおでした。また、「先生のおかげで進学を決めました」と言われた時の喜びは今でも忘れられません。
1日のスケジュール例
- 8:45出勤
- 9:00朝礼・ミーティング
- 10:00教職員との会議
- 11:00入試の準備(資料作成・データ集計など)
- 13:00昼食
- 15:00高校訪問
- 17:00入試の準備(資料作成・備品管理など)
- 18:00退勤(繁忙期は残業あり)
大学事務に向いている人・向いていない人は?
大学事務に向いている人の特徴
大学事務に向いている人は、正確な作業ができる人です。大学事務では、学生の履修登録、成績管理、奨学金申請、入試関連書類など、多くの重要な書類やデータを扱います。
ミスをすると学生の不利益につながるので、細かい確認を怠らず、安定して正確に処理を続けられる力が必要です。
大学事務に向いていない人の特徴
大学事務に向いていない人は、人とコミュニケーションを取るのが苦手な人です。大学事務は、学生や教員、外部関係者など多くの人と連携して業務を進める必要があります。
また、人の入れ替わりが少ないので、狭いコミュニティの中で人間関係を構築できる能力も必要です。人と広く深く関わるのが苦手なら、この仕事は向いていと言えるでしょう。
大学事務についてのよくある質問
大学事務で必要なスキルはありますか?
大学事務では、基本的なPCスキルは必須です。また、部署によっては語学力や会計スキルがあると有利になります。
大学事務と一般事務の違いは?
一般事務は企業などの共通的な事務作業をします。大学事務はそれに加え、学生対応や入試といった大学固有の専門業務を大学という環境で専門的に行う仕事です。
未経験でも転職できますか?
未経験で転職はできますが、転職難易度は高めです。大学事務は、人気の職種なので競争率が高く、未経験で応募可能な求人があっても、簡単に転職できるわけではありません。
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- こんな人におすすめ
- ・未経験で転職を考えている人
- ・今の職場に不満を持っている人
- ・自分が何をやりたいかわからない人
実際に大学事務で働いている人が「向いている」と思う人
大学事務に向いている人
事務職員であっても、学生を温かく時には厳しく指導することができる人。
やまともさん【経験年数:10年以上、20年未満】
正確に作業に取り組める人。また、個人情報を扱うケースもあるので、責任感がある人。人と接するのが好きな人。
スぺ美さん【経験年数:3年以上、5年未満】
人と関わることが好きで、相手の気持ちに寄り添える人に向いています。また、事務作業からイベント運営、学生対応まで幅広い業務を柔軟にこなす必要があるため、マルチタスクが得意な人にも適しています。突発的な対応が必要になる場面も多いので、臨機応変に動ける行動力と、責任感を持って最後までやり切れる粘り強さが求められる職種です。
まなびの芽さん【経験年数:1年以上、3年未満】
大学事務に向いていない人
自分勝手な判断で業務を進めてしまう人。仲間や上司に相談できない人。
yasuminさん【経験年数:5年以上、10年未満】
あまりに熱意がありすぎる人。学生は、冷静に的確な言葉を求めているように感じる。
いちこさん【経験年数:10年以上、20年未満】
【適性診断】あなたは大学事務にどれくらい向いている?
20問の簡単な質問に答えるだけで、あなたが大学事務に「100%中、何%」向いているか診断できます。結果はすぐに確認できるので、気軽に試してみてください。
あなたの適職診断結果
個人情報の入力は不要です。診断結果はその場で確認できます。
大学事務の仕事内容
大学運営を支える幅広い事務業務
大学事務は、大学の円滑な運営を支える仕事です。
書類作成や備品管理、データ入力といった基本的な業務に加え、予算の管理、財務分析、人事や施設管理など幅広い分野を担当します。
ジョブローテーションを通じて多様な部署を経験し、実務を通して知識を広げていきます。
学生と教員を支えるサポート
学生の履修や奨学金、就職などの手続きを支援し、教員には授業準備や研究費申請などのサポートを行います。
大学行事の運営も担当し、学内の多くの人と関わる仕事です。
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