
福祉用具専門相談員に興味があるけど「自分に向いている?向いていない?」と気になっている方はいらっしゃるかと思います。
この記事では、転職支援のプロが福祉用具専門相談員に向いている人や向いていない人の特徴を解説。独自の適性診断も掲載しているため、あなたが福祉用具専門相談員に向いているかどうかがわかります。
他にも、未経験転職の難易度や細かい仕事内容も記載しているので、福祉用具専門相談員の職に就いてみたい方は参考にしてください。
「シゴトのスベテ。」では、株式会社メルセンヌのキャリア支援ノウハウと1,000件を超えるユーザー体験に基づき、180種類以上の職業のリアルな情報をお届けしています。
- シゴトのスベテ。コンテンツポリシー
- メルセンヌのキャリア支援「アルテマキャリア」
目次
福祉用具専門相談員に向いている人・向いていない人は?
福祉用具専門相談員に向いている人の特徴
福祉用具専門相談員に向いているのは、お客様の気持ちを理解し、適切な距離感でコミュニケーションを取れる人です。
利用者一人ひとりに異なる背景や生活様式があるため、その点を尊重する姿勢が大切です。反対に、自分の意見を押し通すタイプの人には合わないでしょう。
相手に寄り添い、状況を尊重できる人には、福祉用具専門相談員のほかに、介護支援専門員(ケアマネージャー)、ソーシャルワーカー(社会福祉士)、消費生活相談員も向いています。
福祉用具専門相談員に向いていない人の特徴
福祉用具専門相談員は、イレギュラーな状況に対応するのが苦手な人には向いていません。
福祉用具専門相談員は、利用者一人ひとりの状況に応じた柔軟な対応が求められる仕事です。「決まった方法で対応したい」と考える人は、ストレスを感じやすいです。また、トラブルやクレームにつながる可能性も高まります。
福祉用具専門相談員についてのよくある質問
福祉用具専門相談員って働きやすい仕事ですか?
はい、規則的な勤務時間で土日休みの職場も多く、家庭との両立もしやすいです。ただ、訪問や運転が多く、体力や柔軟な対応力も必要です。無理なく続けるには、研修やサポート体制が整った職場を選ぶのがコツです。
福祉用具専門相談員は将来も安定して働けますか?
はい、高齢化が進む中で需要が増しており、将来性・安定性ともに高い職種です。経験を積めば管理職やケアマネなどへのキャリアアップも可能です。
未経験でも転職できますか?
はい、企業によっては未経験でも転職は可能です。業務にあたるには「福祉用具専門相談員」の資格が必要ですが、6~8日間の講習で取得できます。介護福祉士や看護師などの国家資格を持っている場合は、講習を受けなくても業務にあたれます。
【適性診断】あなたは福祉用具専門相談員にどれくらい向いている?
20問の簡単な質問に答えるだけで、あなたが福祉用具専門相談員に「100%中、何%」向いているか診断できます。結果はすぐに確認できるので、気軽に試してみてください。
あなたの適職診断結果
個人情報の入力は不要です。診断結果はその場で確認できます。
実際に福祉用具専門相談員で働いている人が「向いている」と思う人
相手の気持ちに寄り添う、共感力、コミュニケーション能力が高い人が向いていると思います。
nagisaさん【経験年数:1年未満】
まずは、人と話すことが苦手ではない方。御利用者様、そのご家族の身になって物事を考えることができることが大切だと思います。あとはケアマネージャーさんとのやりとりも必要なため、多方面の立場で考えなくてはならない場合もあるので、落ち着いて柔軟に物事を考えることができる人かと思います。
ケン太さん【経験年数:5年以上、10年未満】
実際に福祉用具専門相談員で働いている人が「向いていない」と思う人
臨機応変に対応ができなかったり感情的になりやすい性格は向いていないと思います。
nagisaさん【経験年数:1年未満】
人対人がメインになるので人と話すことが苦手な人は厳しいのではないかと思います。あと高齢者が苦手な方は論外です…。
ケン太さん【経験年数:5年以上、10年未満】
福祉用具専門相談員の仕事内容
福祉用具の選定と利用計画の作成
最初のステップは、利用者やそのご家族へのヒアリングです。体調や住まいの環境、生活スタイルまで丁寧に確認し「どの福祉用具が生活に役立つのか」を考えます。
例えば、膝が痛くて立ち座りがつらい方には、電動ベッドや昇降式の椅子を提案するなど、複数の選択肢を比較しながら一緒に選定を進めます。
選定後は、利用者の希望やケアマネジャーのケアプランをもとに「福祉用具サービス計画書」を作成。この書類に同意をもらって初めて、レンタルがスタートします。単に商品を選ぶのではなく、利用者の「これからの生活」を支える計画を立てる仕事です。
福祉用具の設置・説明・モニタリング
契約が完了したら、実際に自宅へ福祉用具を搬入し、生活動線や身体のサイズに合わせて設置・調整を行います。
例えば、ベッドを置くスペースが限られている場合にはレイアウトの工夫が必要ですし、車いすの操作が不安な方には手元のブレーキ操作などを丁寧に説明します。
用具の導入は終わりではなく始まり。導入後も定期的に訪問し、体調や住環境の変化に応じて用具が合っているかを確認し、必要に応じて変更や再調整を行います。こうしたモニタリングによって、使って終わりではなく、ずっと安心して使える状態を維持することが福祉用具専門相談員の大切な役割です。
福祉用具専門相談員の職業紹介動画【厚生労働省】
出典:厚生労働省(job tag)
※引用動画と記事内の仕事内容・職種が異なる場合があります
福祉用具専門相談員の楽しい・やりがいを感じる体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数1年未満
- 当時の年収240万円
- 会社の規模10~99人
福祉用具専門相談員で楽しい・やりがいを感じた時
福祉用具専門相談員として働いていて楽しい・やりがいを感じるのは、利用者に合った用具を提案し、「これなら安心して生活できる」「外に出るのが楽しみになった」といった前向きな言葉をいただけたときです。
実際に歩行器や手すりを使って自立した生活ができるようになった姿を見ると、自分の関わりがその人の生活の質向上に繋がっていると実感できます。また、介護者の負担が軽減され、家族の笑顔が見られたときも大きな喜びを感じます。
信頼関係が築けると相談も増え、頼んでよかったと言ってもらえる瞬間に、この仕事の価値を感じることができました。
1日のスケジュール例
- 8:30朝礼、メールの確認、当日のスケジュール確認
- 9:00利用者への自宅訪問、施設訪問
- 12:00帰社、昼休憩
- 13:30訪問対応、カンファレンス
- 16:30帰社、書類作成
- 17:30片付け・翌日の準備
- 18:00退勤
福祉用具専門相談員のきつい・つらい体験談
- 現職
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数5年以上、10年未満
- 現在の年収330万円
- 会社の規模10人未満
福祉用具専門相談員がきつい・つらいと感じた時
現在、福祉用具貸与をメインとした会社にて就業中で、同じ業界内で転職をし2社目にて就業しています。
1社目の時は主に自社在庫での貸与がメインで、人員的問題でほとんどが一人での営業、訪問、納品でしたので、杖や歩行器、車いす程度であれば難なく納品のための運搬や設置、説明ができますが、置き型手すりや特殊寝台などは、組み立て式とは言えど一日に3台、4台となると体力的にきついものがありました。
特にエレベーターのない2階以上の建物への搬入や御利用者様の住宅事情などにより、設置スペースや間口が狭かったりするともっときついです。あと、御利用者様のお体や、認知的な問題で設置場所が乱雑な状態の場合での搬入や、状態にもよりますが、孤独死された場合の引き上げもつらい時があります。
私的に一番つらいのは、良かれと思い選定、提案し御納得された上で搬入設置したはずにもかかわらずデモキャンセルとなるのがつらいと感じます。
1日のスケジュール例
- 9:00出社・始業
- 9:15事務作業・訪問準備
- 10:00外回り(居宅訪問・ケアマネージャーさんと打ち合わせや営業・納品や引上げ)
- 12:00昼食(移動先にて)
- 13:00外回り(居宅訪問・納品や引上げ・担当者会議・モニタリング訪問など)
- 17:00帰社・引上げ品があれば荷下ろしや、翌日、納品があれば積み込み
- 17:20報告書作成・事務処理・購入対象品や住宅改修の依頼等があれば書類作成
- 18:30退勤