
不動産鑑定士に興味があるけど「自分に向いている?向いていない?」と気になっている方はいらっしゃるかと思います。
この記事では、転職支援のプロが不動産鑑定士に向いている人や向いていない人の特徴を解説。独自の適性診断も掲載しているため、あなたが不動産鑑定士に向いているかどうかがわかります。
他にも、未経験転職の難易度や細かい仕事内容も記載しているので、不動産鑑定士の職に就いてみたい方は参考にしてください。
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目次
不動産鑑定士に向いている人・向いていない人は?
不動産鑑定士に向いている人の特徴
不動産鑑定士に向いている人は、論理的に分析し、考えるのが得意な人です。 不動産鑑定評価は、収集した膨大なデータや資料を整理し、客観的な根拠に基づいて論理的に価値を導き出す作業です。
複雑に絡み合う情報を正確に分析し、矛盾のない評価額を算出するためには、高い論理的思考力と分析能力が求められます。例えば、複数の評価手法の結果を比較検討し、最も説得力のある結論を導き出す際にこの能力が活かされます。
不動産鑑定士に向いていない人の特徴
不動産鑑定士に向いていない人は、丁寧な対話が苦手な人です。 専門的な評価内容を依頼者に分かりやすく説明したり、評価に必要な情報を関係各所から的確にヒアリングしたりするなど、業務を円滑に進めるためには高いコミュニケーション能力が不可欠です。
相手の立場や知識レベルに合わせた丁寧な言葉遣いや説明を心がけ、信頼関係を築くことが苦手な場合、業務の遂行に支障が生じる可能性があります。
不動産鑑定士についてのよくある質問
不動産鑑定士になるにはどうすればよいですか?
国家試験である不動産鑑定士試験(短答式・論文式)に合格し、実務修習を修了後、国土交通大臣の登録を受ける必要があります。
試験は難しいですか?
非常に難易度の高い国家資格の一つです。合格には数年単位の計画的な学習が必要と言われています。公認会計士、司法試験と並び称されることもあります。
未経験でも転職できますか?
いいえ、不動産鑑定士の国家資格を持たない完全未経験の状態で、不動産鑑定士として働くことはできません。まずは資格取得が必須となります。
【適性診断】あなたは不動産鑑定士にどれくらい向いている?
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実際に不動産鑑定士で働いている人が「向いている」と思う人
地道な調査・分析をコツコツこなせる人、論理的な思考力と文章力がある人です。
たっくんさん【経験年数:1年以上、3年未満】
実際に不動産鑑定士で働いている人が「向いていない」と思う人
変化や刺激を求める人、外向的で人と関わる仕事が好きな人には少し退屈に感じるかもしれません。
たっくんさん【経験年数:1年以上、3年未満】
不動産鑑定士の仕事内容
不動産の経済価値を判定し鑑定評価書を作成
不動産鑑定士の主な仕事は、土地や建物などの不動産の経済価値を専門的な知識と手法に基づいて判定することです。
現地調査、法務局や役所での資料収集、市場分析など多角的な調査・分析を行います。
そして、その結果を「不動産鑑定評価書」としてまとめます。この評価書は、公的機関や裁判所でも利用される信頼性の高い書類です。
不動産に関するコンサルティング業務
不動産鑑定士は、不動産の専門家として、個人や企業に対し多岐にわたるコンサルティングサービスを提供します。
不動産の有効活用、投資判断、相続対策、再開発プロジェクトの企画立案などがその例です。
不動産に関するあらゆる課題に対して、専門的な知識と分析に基づいた助言や提案を行います。
不動産鑑定士の職業紹介動画【厚生労働省】
出典:厚生労働省(job tag)
※引用動画と記事内の仕事内容・職種が異なる場合があります
不動産鑑定士の楽しい・やりがいを感じる体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数1年以上、3年未満
- 当時の年収370万円
- 会社の規模10~99人
不動産鑑定士で楽しい・やりがいを感じた時
難しい案件をきちんと納品できた時や、自分の評価に納得してもらえたとき。例えば、古い工場の鑑定で用途変更を見越した価格提案を行い、それがクライアントの再開発計画に活かされた時は、「自分の判断が街の景色を変える一部になった」と実感しました。
また、裁判所系の鑑定で、自分の報告が証拠資料として採用され、裁判の判断に影響を与えたと知ったときは、地味な仕事だけど社会的意義のある仕事だなと感じました。地道な作業の積み重ねが、世の中のルールやお金の動きに直接関わる場面に繋がることが、この仕事の面白さです。
1日のスケジュール例
- 8:30出社・メールチェック・資料整理
- 9:00役所・法務局での資料取得(公図、登記簿など)
- 10:30現地調査(対象物件の確認・写真撮影・周辺環境の視察)
- 12:00昼休憩(外出先にて)
- 13:00デスクワーク(調査データ整理・評価方法の検討)
- 15:00評価書作成・図表作成・過去事例との照合
- 17:30クライアントとの電話や進捗確認
- 18:30退勤(繁忙期は残業もあり)
不動産鑑定士のきつい・つらい体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数1年以上、3年未満
- 当時の年収370万円
- 会社の規模10~99人
不動産鑑定士がきつい・つらいと感じた時
案件ごとに必要な情報や調査内容は全く異なるため、ひとつひとつ丁寧に処理しなければならず、時間との戦いでした。特に官公庁系の案件は手続きが厳密で、書類のフォーマットや表現にも細かいルールがあり、書き直しが続いたこともあります。
精神的に追い詰められたのは、評価額についてクライアント側と意見が食い違い、説明を求められたとき。こちらは法律と実務に基づいて出しているつもりでも、相手から「なぜこんなに安いんですか?」「他の鑑定士はもっと高く出しましたけど?」と詰められることもありました。
自分の判断に責任を持つのがこの仕事の核心ですが、その分プレッシャーも大きいです。
1日のスケジュール例
- 8:30出社・メールチェック・資料整理
- 9:00役所・法務局での資料取得(公図、登記簿など)
- 10:30現地調査(対象物件の確認・写真撮影・周辺環境の視察)
- 12:00昼休憩(外出先にて)
- 13:00デスクワーク(調査データ整理・評価方法の検討)
- 15:00評価書作成・図表作成・過去事例との照合
- 17:30クライアントとの電話や進捗確認
- 18:30退勤(繁忙期は残業もあり)