
航空整備士に興味があるけど「自分に向いている?向いていない?」と気になっている方はいらっしゃるかと思います。
この記事では、転職支援のプロが航空整備士に向いている人や向いていない人の特徴を解説。独自の適性診断も掲載しているため、あなたが航空整備士に向いているかどうかがわかります。
他にも、未経験転職の難易度や細かい仕事内容も記載しているので、航空整備士の職に就いてみたい方は参考にしてください。
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目次
航空整備士に向いている人・向いていない人は?
航空整備士に向いている人の特徴
航空整備士に向いている人は、チームの一員として情報を共有できる人です。
航空機の整備は、複数の整備士がそれぞれの持ち場を担当し、連携して行うチーム作業です。自分の作業状況や発見した不具合などを、他のメンバーや次のシフト担当者へ正確に報告・連絡・相談することが安全の要となります。
「言わなくてもわかるだろう」という思い込みは危険です。円滑なコミュニケーションを取り、チーム全体で安全を作り上げる意識が求められます。
航空整備士に向いていない人の特徴
航空整備士に向いていない人は、手順の確認を面倒に感じる人です。 航空機の整備は、全ての作業が分厚いマニュアルによって厳密に定められています。
自己判断で手順を省略したり、慣れから確認作業を怠ったりすることは絶対にあってはなりません。
決められたルールを軽視し、自分のやり方で進めようとする人は、チーム全体の安全を脅かす存在となり得るため、この仕事には全く向いていません。
航空整備士についてのよくある質問
航空整備士と航空運航整備士の違いは?
最も大きな違いは、整備できる業務の範囲です。航空運航整備士は、フライト前後の日常点検や軽微な修理に限定される一方、航空整備士はそれに加えて、エンジン交換といった大がかりな整備まで全て行える上位資格です。
航空整備士に英語力は必要ですか?
整備マニュアルや技術文書は多くが英語で書かれているため、専門用語を理解できる高い英語読解力が必須です。また、日常的なコミュニケーションに困らないレベルの英会話能力も求められます。
未経験でも転職できますか?
全くの未経験から転職することはできません。航空整備士の国家資格が必要なので、まずは航空専門学校の社会人向けコースなどで学び、国家資格の取得を目指すことが第一歩となります。
【適性診断】あなたは航空整備士にどれくらい向いている?
20問の簡単な質問に答えるだけで、あなたが航空整備士に「100%中、何%」向いているか診断できます。結果はすぐに確認できるので、気軽に試してみてください。
あなたの適職診断結果
個人情報の入力は不要です。診断結果はその場で確認できます。
実際に航空整備士で働いている人が「向いている」と思う人
仕事は仕事と割り切り、責任をもって従事できる人。
やまともさん【経験年数:5年以上、10年未満】
責任感のある人でチームワークでの作業が出来る人に向く仕事です。
のちゃま大名さん【経験年数:3年以上、5年未満】
実際に航空整備士で働いている人が「向いていない」と思う人
航空機が好きでも、見るのと仕事をするのは別物なので、夢を見ている人は向いていない。
やまともさん【経験年数:5年以上、10年未満】
確認作業が多いため面倒を嫌う方や時間にルーズな人は向きません。
のちゃま大名さん【経験年数:3年以上、5年未満】
航空整備士の仕事内容
フライトの安全を守るライン整備業務
航空整備士は、空港の駐機場で航空機の出発前・到着後の点検を行うのが仕事です。
フライト間の限られた時間内に、燃料やオイルの量、タイヤの空気圧や傷の有無、機体の状態などをマニュアルに沿って厳しくチェックします。
パイロットからの報告に基づき不具合があれば修理し、定時運航と安全を両立させます。
飛行機を誘導するマーシャリングや、エンジン始動の合図など、地上での運航支援も担う重要な役割です。
機体を分解して行う大規模なドック整備
格納庫(ドック)で、定期的に行われる大規模な分解整備も航空整備士の重要な仕事です。
数週間以上をかけて機体のエンジンや翼、内装、電子機器などを全て取り外し、部品の一つひとつに至るまで詳細な点検・修理・交換作業を行います。
普段は見えない機体の構造部分に異常がないか、専門的な検査機器も用いて徹底的に確認し、航空機の長期的な安全性を確保します。
航空整備士の職業紹介動画【厚生労働省】
出典:厚生労働省(job tag)
※引用動画と記事内の仕事内容・職種が異なる場合があります
航空整備士の楽しい・やりがいを感じる体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数3年以上、5年未満
- 当時の年収460万円
- 会社の規模100~999人
航空整備士で楽しい・やりがいを感じた時
自身が所属するキャリアを主として空港に着陸した航空機が出発するまでのインターバルで、点検整備や出発前のサークルチェックを担当していました。
出発時間にエンジンが始動し、プッシュバックでランウェイに飛行機を配置するとき、地上作業員が整列してきた方向に手を振ると、搭乗したお客さんが手を振り返してくれた時に緊張感がほぐれました。
ランディング後に無事に離陸し高度を上げる飛行機を見ると、いつも達成感と安全への使命感が沸いてきました。
1日のスケジュール例
- 6:30出社
- 7:00朝礼とブリーフィング、担当便確認等
- 7:30飛行機の電源やエンジン作動チェック
- 8:00ライン整備開始
- 12:00昼食
- 13:00ライン整備開始
- 16:30整備作業終了
- 16:50遅番のシフトとの引継ぎ連絡
- 17:00作業終了報告
- 17:30退社
時間はシフトや遅延等により誤差があります。
航空整備士のきつい・つらい体験談
- 退職済み
- インターネット回答
- 運営チェック済み
- 経験年数5年以上、10年未満
- 当時の年収500万円
- 会社の規模1,000人以上
航空整備士がきつい・つらいと感じた時
ひとつのミスでパイロットの生命にかかわったり、それ以上の事故につながる可能性が高いため、一つたりとも手を抜くことが出来ないので、高い集中力と注意力が要求される。そのため、強いストレスを感じる。
整備だけではなく、工具や部品の扱いにもかなり気を使う必要があり、ビス(ねじ)一つでも落とすだけで、作業を止めて見つかるまで大捜索する。
何故かというと、機体に残置したままで、フライトしたときに残置した工具や部品が内部の配線や電子機器にダメージを与えた場合、甚大な事故につながる恐れがあるため、すべてにおいて気を使う必要がある。
1日のスケジュール例
- 06:00出勤 業務の確認、準備
- 07:45朝礼・ミーティング
- 08:15業務開始
- 12:00昼休憩
- 13:00業務開始
- 17:00業務終了
- 17:30退勤